メディヘン3から4への記事移行用なので3.5
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最近ハヤカワSF文庫から出てくるアニメ絵っぽい表紙のヤツには、どうも違和感を感じてしかたがない。この作品にも疑いの視線を向けつつ読んでみたけど、まあ、いいんじゃない?という感じ。続編が翻訳されたらたぶん買うでしょう。
ウェン・スペンサー著 / 赤尾 秀子訳 早川書房 (2006.7) ISBN : 4150115729 価格 : ¥987 通常2-3日以内に発送します。 この作品を読んで思い出したのは、アン・マキャフリー『銀の髪のローワン』とか、コニー・ウィリス&シンシア・フェリス『アリアドニの遁走曲』とか、ファンタジーだけどL. M. ビジョルド『スピリット・リング』とか。 いずれも、周囲から大切に育てられた生意気盛りの天才少女が、ハンサムな男性に出会って反発しながら飛び回り、最後は恋も冒険も大団円というお話。こういうタイプの作品は“アマゾン・ファンタジー”と言うのか。親によるジェンダー形成圧力。ハンサムでやさしかったり、ガサツで乱暴だったりするけど、結局自己中心的な男たち。ヒロインを大ピンチに追い込む悪漢ども。アメリカの女流SF作家の芸風の一つですね。この『ティンカー』もまさしく、このパターンそのもので安心して楽しめたのでありました。作者のウェン・スペンサーも、ここで名前をあげた作家さん達のようにメジャーになれるといいね。 PR |
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