メディヘン3から4への記事移行用なので3.5
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ひさびさにライトノベルを読んでみるかと思っていたところ、タイトルが印象的な本書が眼についた。どうもネットでも好評みたい(たとえば、「狼と香辛料 支倉凍砂 電撃文庫」:TALKING MAN)なので読んでみた……のだが、なんと『このライトノベルがすごい! 2007』で総合ランキング1位をとったんですね。
支倉 凍砂〔著〕 メディアワークス (2006.2) ISBN : 4840233020 価格 : ¥620 通常24時間以内に発送します。 ■あらすじ どことも言えないヨーロッパ風の国々。王と教会が世間を支配しているが、その権威にも商人達の経済力が影響を及ぼし始めた中世風の時代。 主人公のロレンスは、その道に入って7年目の行商人。独り立ちして自分の荷馬車も手に入れ、商売のイロハはおおむね掴んだが、まだまだ所帯を持つには至らないという25歳 過去に取り引きのあった村を通りがかったロレンスは、ちょうど、その村の風習である麦の収穫の行事に行き合わす。その村を離れたあと、ロレンスは、荷馬車に積んだ荷の中に、狼の耳と尻尾を持った少女の姿を発見する。 彼女は、自分が豊作を司る神ホロであり、齢数百歳の神狼なのだと言う。半信半疑となりつつも、旅の孤独に飽いていたロレンスは、彼女を伴って行商の旅を続けることにした…… ■感想 とにかく『狼と香辛料』というタイトルがシブくて気に入った。“狼”=ヒロイン・ホロは自明だが、対になるはずのロレンスがなぜ“香辛料”となるかは、1巻を最後まで読んでのお楽しみ。これがなかなかいい話なんですよ、また。 経済が力を持ち始めた時代の商人を主人公とするという着眼もすばらしい。なんせ現実離れした“剣と魔法”もあんまり続くと飽きてきてしまうところで、ビジネスやら金融取り引きの基礎からネタにできるこの設定はナイス。 おまけに主人公は、R25世代ど真ん中で、我が身と引き比べると焦りを感じてしまう先輩商人やら、溜め息付きたくなるような後輩、イライラさせられるライバルと、周囲を絡めたドラマのネタにも事欠かない。実際ストーリーを読み進むと、「一人前になったばかりの商人」である主人公ロレンスが、高揚したり落ち込んだりという雰囲気がよく書けていてリアルに感じられた。このあたりは著者の自己体験がうまく反映されているのか。 1巻を読んだところでは、プロットというかストーリーの盛り上げ方にぎごちなさが感じられて、そこは今後に期待。 気になったのは、ヒロインである狼伸ホロの扱い。かなり異質の存在のはずなんだと思うのだが、どうもnext door girlな雰囲気ばかりが印象的で、ちょっと調子が狂う。このへん、ラノベの文法におけるヒロインの扱い方が、自分に合わないということなんだろうか。 PR |
カレンダー
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(01/12)
(01/09)
(01/05)
(12/26)
(12/24)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
medihen
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(11/11)
(11/11)
(11/12)
(11/13)
(11/19) |