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青空と緑の組み合わせというのは、なかなか素敵なものです。夏の英国の田園地帯というのは、まさにその魅力を満喫できるようなイメージがあります。

青空と緑の魅力を楽しむには、『歩く』というのが基本でしょうけれども、英国の田園地帯を楽しむためにピッタリの『乗り物』というのもあるように思います。たとえば、英国製の自転車(→Alex Moulton)とか、ブリティッシュ・ライトウェイト・スポーツなどと言われる軽量オープンカー(→MG)とか。青空の下、田舎道をのんびり流して、陽の暖かさと風の中の緑を感じる……まあ、イメージですが。

その青空と緑のイメージに、さらに水辺の魅力を加え、しかも快適・優雅に英国の田園地帯を楽しむことができる乗り物がありますよ、というのが、本書で紹介されているナローボートによる運河の旅です。

英国運河の旅
英国運河の旅
posted with 簡単リンクくん at 2006.11.26
秋山 岳志著
彩流社 (2001.6)
ISBN : 4882026651
価格 : ¥2,100
この本は現在お取り扱いできません。




運河の発達している国は多いので、イギリス国内に運河が張り巡らされていても、驚くことはないのかもしれません。しかし、それが、所により数メーターぐらいのヒューマンスケールで、岸辺はきれいに整備され、高低差を越えるための木製の函門や鉄とレンガでできた水道橋を渡っていく、クラシックでロマンチックな代物だということは、本書で始めて知りました。

その運河を渡っていくのが、ナローボートというこれまたアンティークな小舟。小舟といっても、ベッドルームやダイニング、キッチン・シャワー・トイレを完備したホテルのスイートがボートに乗っているような感じで、現代アメリカのキャンピング・カー(モーターホーム)の船版といった趣のもののようです。

田園の中の小さな運河を、アンティークなナローボートで、ゆっくり(歩く速度くらいのスピードとのこと)で進んでいくというイギリスの運河の旅。本書で紹介されているその旅の様子を読んでいるだけで、なんだかのんびりした気分になってしまいました。

本書は、ナローボートによる英国の運河の旅を、そのAからZまで丁寧に紹介してくれています。

- 英国の運河、ナローボートとの出会い
- 英国における運河の歴史
- 基本である個人、グループでのナローボート・レンタルの旅に加え、ホテル式ナローボートでの旅、冬の英国運河の旅、アイルランドの運河の旅といったさまざまなバリエーションとルートの旅を紹介する体験記
- 英国各地の運河に関する博物館の紹介
- ナローボートのレンタル会社紹介から、ルートの選び方、ナローボートの操作方法や運河の旅のマナーなどを網羅した初心者ガイド

図版や著者が撮影した見事な写真も豊富で、わかりやすく、読んでいて楽しい。まさに、この本一冊でナローボートによる英国運河の旅の魅力とhow toの基礎が理解できます。

■関連リンク

- 英国運河をナローボートで旅するには?
本書の著者によるブログ。まさに本書のブログ版です。新しい写真も多数掲載されていて、運河の旅の魅力満載。最近、2册目の『イギリス式極楽水上生活』を出版されたとのこと。

- 英国運河の旅:風のまにまに号
ナローボートによる運河の旅でハネムーンを過ごされたお二人の旅行記。
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コメント
無題
ナローボートが登場するSFといえば、恩田陸『ネクロポリス』。ゆるゆるりと進むナローボートが印象的でした。
http://igarashi.jugem.cc/?eid=275
【2006/11/28 06:05】 NAME[ぃ] WEBLINK[URL] EDIT[]
無題
をを、そうなんですね。
恩田陸でナローボート。これは読んでみなければ。
とは言え、文庫になってくれないかなぁ(^^;)
【2006/11/28 23:23】 NAME[medihen] WEBLINK[] EDIT[]
無題
はじめまして。
『英国運河の旅』著者の秋山です。

このたびはご書評いただきまして
誠にありがとうございました。

このようにまったく知らない方にご批評いただくことは、
知人からのコメントに比べてより励みになるものでございます。

恩田睦氏の本でナローボートを扱っているとは存じませんでした。早速手配してみます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。
【2006/12/07 18:39】 NAME[ナローボーター] WEBLINK[URL] EDIT[]
無題
著者自らコメントいただけるとは、光栄です。

本文の内容はもちろん、写真や図版、巻末の初心者ガイドまで、熱意にあふれた本の作りに「手に入れてよかった」と感じております。
(拙い文章で、本の魅力を上手に伝えることができず、申し訳ありませんが・・・・・・)

実際に英国まで出かけてナローボートを楽しむには、なかなかハードルが高いですが、「いつかは」と思っていればかなうというつもりで、まずはご著書を楽しませていただきます。
【2006/12/07 19:23】 NAME[medihen] WEBLINK[] EDIT[]


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