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ふたりジャネット
テリー・ビッスン著 / 中村 融編訳
河出書房新社 (2004.2)
通常24時間以内に発送します。

■あらすじ

表題作「ふたりジャネット」は、主人公ジャネットの生まれ故郷であるいなか町に有名作家が続々転居しはじめて・・・・・・というビッスン独特のケンタッキーを舞台にしたファンタジー。他にヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞を総なめしたという「熊が火を発見する」や、天才中国人が活躍する<ウィルスン・ウーもの>連作3篇ほか、全9編。


■感想

こだわりのガジェットと奇抜なアイデアを絡めた“マジック・リアリズム”が特徴のテリー・ビッスン。この作品集にも、“VOLVO P1800の部品を探しに行ったらスゴいものを見つけてしまった”といった典型的ガジェットもののみならず、“人”や“場所”へのこだわりに奇抜アイデアがプラスされた作品が満載。

『赤い惑星への航海』は、火星旅行という古典的SFネタをベースにしていたので、このマジック・リアリズム的要素が適度なスパイスになって、大変楽しかった。もう一方の既訳長編である『世界の果てまで何マイル』は、もろ“マジック・リアリズム”ファンタジー小説だったので、どうも奇抜さのスパイス効きすぎで鼻についたところがあった。米国旅行であちらの料理の味の単調さにゲップが出たという感じ。
 
今回の『ふたりジャネット』は短編集ということもあり、鼻につき始める前に目先が変わって、“マジック・リアリズム”をたっぷり楽しむことができた。感じとしては、日替わりでデリのサンドイッチを楽しんだ、というところかな?(私、サンドイッチが好物なんです)


■関連リンク

- ふたりジャネット@うちの本棚いらっしゃい

“周囲の人間をおいてきぼりにしたまま突っ走るウィルスン・ウーが愛らしすぎです(笑)。”


<万能中国人ウィルスン・ウー>。ビッスンの楽しさが一番わかりやすく出ているかもしれませんね。私は、“ケンタッキーもの”の妙にのんびりしたところも好きです。
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