忍者ブログ
メディヘン3から4への記事移行用なので3.5
[109] [108] [107] [106] [105] [104] [103] [102] [101] [100] [99]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

1972年にハヤカワSF文庫で刊行された作品の新装版。

銀河市民
銀河市民
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.29
ロバート・A.ハインライン著 / 野田 昌宏訳
早川書房 (2005.5)
ISBN : 4150115176
価格 : ?903
通常2-3日以内に発送します。

■あらすじ

産まれの定かでない少年ソービーは、銀河の片隅の惑星サーゴンの市場で奴隷として売りに出されていた。彼を落札したのは乞食のバスリム。乞食とは思えない教養と態度を示すバスリムから教育を受けたソービーは、銀河に旅立ち、宇宙商人や軍人としての生活を送る。そして、ついに自らの出自を知った彼は、人類発祥の地である地球へと向かうのだった……

■感想

まったくピュアな冒険成長物語で貴種流離譚。もちろん、主人公ソービーには魔法使いや長靴猫とかの頼りになる味方がいるわけではなく、武器になるのは己の既知と誠意だけ、という清々しさ。周囲の人々にも助けられ、清く正しく抜け目無く、American way of lifeな人として成長していきます。さらに、タイトルに『銀河市民』(原題:"Citizen of the Galaxy")とあるのは伊達ではなく、最後は、銀河にまたがる“市民”たるものが持つべき気概、というところまで話が行ってしまうあたりスケールがでかい。

どうにも大人向けとしてはどうよ、という感じですが、やはり原書は完全にジュブナイルとして発表されたものとのこと。解説者の三村美衣氏も“最初に読んだのは小学校5年生”とか書いているし、いい歳した人間が読むのはちと恥ずかしいかも。

まあ、スペオペってのは元からそういうもんだと割り切ってしまえば、ストーリーテリングは一級品のハインライン作品、結末まで一気に楽しめます。ハインライン流のシンプルな人生感も、ややこしい日々の暮らしの中の清涼剤としていいかも。
PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新コメント
[04/29 机票]
[02/24 indi-book]
[01/13 medihen]
[01/13 A・T]
[01/12 medihen]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
medihen
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索