メディヘン3から4への記事移行用なので3.5
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仕事帰りにいつもの本屋で復刊コミック・コーナー(文庫本型のマンガのコーナー)を散策していたところ、なんだか突然、石ノ森章太郎の描く女性キャラクターが見たくなって衝動的に購入。
関係ないけど、文庫本サイズの復刊コミックって、ホントは好きではない。サイズが小さすぎて、どうも、「マンガ」という気がしないのである。まあ、復刊してくれるだけでありがたくはあるし、保存を目的とする場合サイズが小さい方が良い、ということもあるのだが...最近、電子ブック版の復刊コミックも作品数や作家数が増えてきたが、これも一つの解決策なのかもしれない。ノートPCの液晶の解像度が向上し、CPUやグラフィックまわりの性能も向上して、「寝転がってパラパラ読む」感じに近くなってきたことでもあるし。しかし、Macをサポートしている電子ブックが少ないのは悩ましい。自分は置き場所のせいで復刊コミックを買い控えてしまうところがあるので、Macのサポートが広がりさえすれば、即購入、と考えている作品もいくつかあるのだが... 石ノ森 章太郎著 双葉社 (2001.4) ISBN : 4575723061 価格 : ?700 この本は現在お取り扱いできません。 ■あらすじ 名門女子高に突然現れた新任女性教師・千草カオルは、生徒の秘密を次々と見抜き、「自分は千の目を持つ」と微笑む。彼女の正体と目的は?というのが第一部。第二部は、東北の漁村に起こる変身事件に千の目先生が挑む、怪奇もの。 ■感想 初出は1968年の雑誌掲載で、71年に放映された『好き!好き!!魔女先生』の原作という作品。 1968年は、あまり有名な作品は描かれていないようだが、本作品と同様、女性エスパーが主人公である『ワイルド・キャット』の連載が行われている。SF的な作品から言うと、『仮面ライダー』(1971)・『人造人間キカイダー』(1972)といった有名特撮ヒーローものが描かれる直前の時代であり、『幻魔大戦』(1967)、『サイボーグ009-神々との闘い編-』(1969)といった大作にはさまれた年だ。漫画家自身に関しては、『ジュン』『佐武と市捕物控』で小学館漫画賞を初受賞した年でもある。 主人公が美人教師で、初出時の連載先は少女雑誌、ということだが、ストーリーは完全に超能力もの。私が読んだ石ノ森作品の中で近いのは『イナズマン』あたりじゃないだろうか。実際この作品には、『ミュータントサブ』『イナズマン』の主人公と同じ名前である三郎が主人公の兄として登場する。少女マンガにおけるSFアクションものというと『赤い牙』『超少女明日香』『闇のパープルアイ』ぐらいしか記憶に無い。最近の少女マンガにもこの種のジャンルの作品はあるのだろうか。 石ノ森章太郎の女性物のN0.1は、キャラクター、ストーリー、ビジュアルいずれの点でも、『009ノ1』(1967?1970)ではないかと思っている。ただ、連載がプレイコミックだったこともあり、エロチックな場面が多いんだよねぇ。実は、結婚する前は『009ノ1』を本棚に揃えていたのだけど、結婚したときに処分してしまったという過去が...今回も迷ったが、『サイボーグ009』で石ノ森ファンになりつつある子供の目に触れると、ちとまずいかも、ということで『千の目先生』を選択。しかし、集中的にヒロイン物が描かれていた時代の作品だけあって、石ノ森ヒロインの魅力は十分堪能できた。石ノ森SF作品のヒロインとして一番有名だろうサイボーグ003フランソワーズが、マンガではそれほど活躍していないことを考えると、石ノ森SFヒロインの魅力を純粋な気持ちで(^0^;)じっくり楽しめるこの作品は、意外と貴重品なのかもしれない。しかし、ヒロインが「千草カオル」って、石ノ森章太郎先生は八千草薫サンのファンだったのだろうか... ■関連リンク - 石ノ森章太郎公式HP ISHIMORI@STYLE PR |
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