メディヘン3から4への記事移行用なので3.5
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
かたわらで文庫本を読んでいたカミサンが、ぶふっと吹き出して、「これ読んでみて」と差し出したのがこの本。
三谷 幸喜〔著〕 幻冬舎 (1997.4) ISBN : 4877284427 価格 : ¥600 通常2-3日以内に発送します。 ■感想 脚本家・三谷幸喜氏のエッセイ第一集。1993年ごろ、30代に入ったばかりの若き三谷幸喜が雑誌「とらばーゆ」に連載していたエッセイが中心になっている。 カミサンが吹き出したのは、CHAGE&ASKAに関する文章二篇。一本目のコンサート・ルポも、CHAGE&ASKAより観客の様子ばかり書いてあるという妙なエッセイなのだが、自分も吹き出してしまったのは二本目の方。 出だしでいきなり、 「彼らをここまで育てあげたものは、一体何なのだろうか、と改めて考えてみた。答えはすぐに出た。それは私だった。私抜きには、到底今の彼らはなかったはずである」 ってなんじゃこりゃ、という代物。 付記として、この文章を読んだ読者の反応が紹介されているのだが、そこまで読むともう吹き出さずにはいられない。 全体に、世の中のあれこれやらちょっとした体験などごく普通の題材について書かれた普通のエッセイのはずなのだけれど、読んでいるうちになんとなく違和感を感じてきて、思わず笑ってしまった自分に気づくことになる。小梅の雑記帳というblogで書かれている通り、
という感じなのだ。 もう一つ、このエッセイ集の変わっているところは、ラストに「人物さくいん」というものが付いていて、ある人について書かれた部分がどのページか完全に把握できるようになっている点。 舞台のカーテンコールか映画のエンドロールみたい、ということもあるのだが、三谷氏の周辺の人々が警戒して、自分の書かれている部分をチェックしやすいように圧力をかけてつけさせたんじゃないのか?というくらい、まわりの人たちがいいネタにされているのである。 PR
無題
大好きな本です。私のなかでは、小林信彦『素晴らしい日本野球』(『発語訓練』改題)や横田順彌『日本SFこてん古典』と並ぶ、どこから読んでも確実に笑える短篇集(?)です。
無題
コメントありがとうございます。
私はあまりTVドラマも邦画も見ないですし、演劇なんてまったく縁がないのですが、このエッセイを読んで、三谷氏の作品を観ていないのはずいぶん損しているような気がしてきました。
無題
> 三谷氏の作品を観ていないのはずいぶん損しているような気がしてきました。
三谷作品をこれから存分に愉しむことができるのだから、それは羨ましいことですよ。どれもおすすめなのだけれど、間違いなく傑作といえるのは、連続ドラマであれば『王様のレストラン』(CX,1995)、映画だったら『ラジオの時間』(1997)。入門しやすいのはやはり『古畑任三郎』(CX,1994~)かな。大河ドラマ『新選組!』(NHK,2004)も実にいいのだが、京都篇で盛りあがるまでがちょっと焦れるかも。
無題
ご推薦、ありがとうございます。
『新撰組!』はさすがに、ちょこちょこ見ましたです。全部ではないですが。 あと、先日、『有頂天ホテル』のDVDを借りてきたら、なんと、ちょう真ん中あたりで傷がついていて、後半が見られなかったということがありまして、これは近日中にリベンジする予定。 その次は、『ラジオ』かな…… また、ご推薦いただいた『古畑』も見てみようと思っております。 |
カレンダー
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(01/12)
(01/09)
(01/05)
(12/26)
(12/24)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
medihen
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(11/11)
(11/11)
(11/12)
(11/13)
(11/19) |