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このblogへの投稿内容でわかる通り、最近、自転車が楽しくてしかたがない。で、書店に行っても自転車の本を探してしまう。とは言え、マニュアル、ハンドブックの類いを何冊も買うわけにもいかないので、本書のような「読みもの」的な本を見つけると、つい手が出てしまう。

素晴らしき自転車の旅
白鳥 和也著
平凡社 (2004.5)
ISBN : 4582852289
価格 : ?924
通常2-3日以内に発送します。

■内容

自転車による旅、つまりサイクリングやツーリングの魅力とともに、著者の経験に基づく旅のノウハウを綴った、自転車旅行の入門書。
 
著者の白鳥和也氏は、自転車文学研究室主宰とのことだが、本書でも最終章を自転車の旅紀行の小品にあてており、自転車旅行の魅力を文学的な側面から効果的に表現している。


■感想

自転車で旅することをサイクリングと呼ぶべきか、ツーリングと呼ぶべきか? 本書でもコラムの1ページをあてている話題なのだが、まあ、どうでもいいことかもしれない。自転車の入門書というと、サイクリング、ツーリングは極端としても、どうしても専門用語の味気ない解説が必要な部分なところがある。
 
本書の良いところは、用語の説明であっても単に意味を解くだけではなく、なぜその言葉が重要なのかを著者の経験も交えて納得させてくれるところにある。こうした雰囲気は、以前感想を書いた疋田智氏の『自転車生活の愉しみ』にも相通じるものがある。同様に、種々のノウハウや注意すべきポイントについても、ポイントごとに交えられた実例から、短い文章でもその重要性がすっきり理解できる。
 
そして、おそらく本書の最大の特徴となるのは、最終章の自転車旅行の紀行文。ある晩夏の、静岡から会津に至る七日間のツーリングの模様を追った30ページほどのエッセイだが、自転車の旅の辛さとそれにも増す愉しみを叙情的に表現するだけではなく、本書内で解説された様々な旅のノウハウの実例が自然に示されており、入門解説を補足する文章としても高い効果を持つと思う。(ようするに、オレもやってみてぇー、という気にさせるということ、ですが)
 
思わず自転車旅行に出発したくならせるエヴァンジェリスト効果満点。でも、押さえるべきところは押さえてあって、ちょっと敷居が高そうだなぁ、と感じさせられる面もあり。
 
■関連リンク

著者の白鳥和也氏の他の著作。
静岡県サイクルツーリングガイド
白鳥 和也文・写真
エッセイスト・山村レイコ氏による紹介
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