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自転車ツーキニスト』で一躍、有名となった疋田智氏の自転車ライフ入門&エッセイ。正確な時期は忘れてしまったが、恐らく、自転車を買おうかどうか悶々としていたころに買ったのだろう。
 
趣味的なモノに興味が出てくると、どうも、周辺の書籍がイロイロ欲しくなっちゃうんだよね。この種の病に弱い人が多そうなのはカメラ関係や自動車関係か。ちなみに、bk1.co.jpでキーワード検索したら、「自転車」は412件、「カメラ」1,372件、「自動車」1,299件。自転車の本は意外と少ないみたいで、狙い目かも(って何の狙い目だ)。

自転車生活の愉しみ
疋田 智著
東京書籍 (2001.12)
ISBN : 4487796962
価格 : ?1,785
通常2-3日以内に発送します。

■内容

本書は大きく前半・後半の二部構成になっている。前半は、

 ★楽しく走るための自転車の選び方・乗り方

 ★都会での自転車生活における注意点

 ★メンテナンスの基礎

といった自転車ライフの入門書らしい内容。
 
一方、後半は、著者自らがドイツやオランダの自転車活用都市を訪問した旅行記と、そこで得た知見に基づく提言。著者が訪れたボン、ミュンスター、アムステルダム等の都市では、環境負荷低減のため、市民生活に大幅に自転車を導入している。本書では、これらの都市を走る自転車の姿を、自転車自体と道路その他の環境の双方からレポートしている。この旅行記、章立て上は9章構成の第8章だけなのだが、量的には全体の約1/3を占める大力作。
 


■感想

本書には読み始めて、すぐ引き込まれてしまったのだが、それはなんと言っても独特の文体、語り口のせいだろう。口語体というのか会話体というのか、飲み屋で話の上手な人の語りに受けて、みんなで聞き入ってしまうような楽しさがあった。また、どのネタについても、自らの体験をベースに書かれているところも、身近な足が地に着いた話を聞いているようで、ますます親しみがわく。
 
例えば、自転車のメンテナンスについても、「なんと言っても、拭くのがメンテナンスの基本。拭いてやる事で愛着も湧くし、調子の悪いところがわかる。ようするに、月に1回、撫ぜてやればよいのだ」などということを読むと、フンフンと思わずうなずいて、オレもやろう、などと影響されてしまう。ここらあたり、先日取り上げた『困った時のMTBメンテナンス』の、あくまで感情をのぞいたクールな書きっぷりと大きく異なる。まあ、こちらはマニュアルなので、クールさが大事なわけだが。
 
一方、真面目なメディア人という職業柄がうかがえる硬派さもある。特に、“旅行記”以降については、日本の都市交通における自転車の存在意義と、現状の道路環境の問題点を熱く語っている。居酒屋での議論の夜が更けていく、という雰囲気。

後半の旅行記はもちろん、前半の入門部分も要所要所に写真がふんだんに盛り込まれ、楽しく読める。
 
■関連リンク


- 著者・疋田智氏のHP“自転車通勤で行こう!
 
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